ストーマと旅行

コロストミーもイレオストミーもウロストミーも、旅を妨げるものではありません。

新しい経験を求めて旅行する方もいらっしゃるでしょう。ですが安心と快適さも必要です。不測の出来事は最小限に留めておきたいものです。移動手段や滞在先で工夫をして、安心して旅に出ましょう。

ストーマに関するトラベルアドバイス

applying barrier

高温と日焼け止めによる皮膚保護剤への影響

高温や日焼け止めの使用は、皮膚保護剤の粘着力に悪影響をおよぼす恐れがありますが、対策は幾つかあります。 粘着力を高めるためのヒント
閉じる

Tips and tricks for good adhesion

高温

暑さのためにいつもより汗をかくと、皮膚保護剤の粘着力が低下して、通常より頻繁にストーマ装具の交換が必要になる可能性があります。

装具を貼付する前に、皮膚をしっかり乾かしてください

日焼け止めローション

日焼け止めローションは皮膚保護剤の粘着力を低下させるため、皮膚保護剤を貼った後に塗りましょう。日焼け止めの塗り方については、「日焼け止めの使用」をご参照ください。

保管

ストーマ装具は、なるべく涼しい場所に保管しましょう。高温の車中などに長時間ストーマ装具を放置すると、熱によって粘着力が損なわれる可能性があります。

旅行中のストーマ装具についても、皮膚・排泄ケア認定看護師と相談しましょう

高温の環境では、いつもより多くストーマ装具を準備しておく必要があります。粘着力が高い皮膚保護剤や、面板の辺縁部を補強する伸縮性のテープが有効な場合もあります。また、皮膚保護剤を貼付するエリアの皮膚に制汗剤を使うと効果的な場合もあります。

疑問がある場合は、事前に皮膚・排泄ケア認定看護師に相談するとよいでしょう。

閉じる
ストーマと泳ぐ

泳ぐ時のヒント

泳ぎを楽しみたいけれど、不安があるという方は多いでしょう。どんな水着を着れば良いか、皮膚保護剤は剝がれないか。ご不安を和らげる対策を幾つかご紹介します。 水着・泳ぐ時のヒント
閉じる

水着・泳ぐ時のヒント

一番大切なのは、着ていて安心でき、自分らしいと感じられる水着を着ることです。ストーマ装具が見えても構わないという人もいれば、見せたくないという人もいます。残念ながら、「この水着なら大丈夫」というものは存在しません。ですが一般的な水着でも、フィット感や露出具合がご希望と一致することもあります。

ビーチではラップスカートやパレオを使うと、目立つことなく、おしゃれに体を覆うことができます。ビキニを着たい方は、もちろんビキニを着用してください。

泳ぐ時

泳ぐ前に、皮膚保護剤が密着していることを確認してください(貼付後、しばらく様子を見てください)。粘着力が弱まっていると感じた時など、必要に応じてストーマ装具をいつもより頻繁に交換するようにしましょう。粘着力が高い皮膚保護剤や、面板の辺縁部を補強する伸縮性のテープが有効な場合もあります。

疑問がある場合は、事前に皮膚・排泄ケア認定看護師に相談するとよいでしょう。

閉じる
オストメイトの飛行機移動

オストメイトの飛行機移動

飛行機での移動には、保安検査での対応や、気圧で袋が爆発しないか、音が出たらどうすればいいかなど、不安もあるでしょう。 フライトに関するヒント
閉じる

フライトに関するヒント

旅に出る前に

チケットを予約する際には、トイレの近くの席を予約するとよいでしょう。不安が軽減された状態で出かけることができます。

ハサミは手荷物に入れて機内に持ち込むことができません。飛行機に乗る前に、皮膚保護剤をすべて適切な大きさにカットしておきましょう。

保安検査

保安検査用のスキャナーでストーマ装具が検知される場合がありますが、装具を見せる必要はありません。検査官も、服を脱いでストーマ装具を見せることや、触らせることは要求できません。衣服の上から手でストーマ装具をなでるように要求される場合がありますが、それ以上のことは求められません。オストメイトカードを示すと、ストーマや装具など、そして必要な配慮を説明することができます。

機内

わずかではありますが、気圧の変化でストーマ袋が膨らむリスクがあります。ストーマ袋が膨らんだ場合は、トイレに行ってストーマ袋から空気を抜きましょう。また、食べたり飲んだりすることでストーマ袋が膨らむこともあります。飛行機に乗る場合は、炭酸飲料は控えましょう。ストーマから出る音が気になるかもしれませんが、機内は想像以上に騒がしく、驚くほど 気付かれないものです。

閉じる

日焼け対策

people sitting in the shade

日陰を探しましょう

日光への露出を避けるには、午前10時から午後4時までの太陽が最も高い位置にある時間帯に、日陰にいることが効果的です。 紫外線と日陰
閉じる

紫外線と日陰

References

http://www.cancer.org.au/preventing-cancer/sun-protection/preventing-skin-cancer/

夏の太陽の下では、たったの15分間で日焼けする可能性があることをご存じでしたか? 

日光への露出を避けるには、日陰にいることが効果的です。木や日除けになる建物などを利用したり、公園やビーチには日傘を持って出かけましょう。

日陰を選ぶ際は、濃い影を作ってくれる場所を選びましょう。また日陰にいる場合でも、露出の少ない服装や帽子、サングラス、日焼け止めなど、様々な対策を講じておくことをお勧めします。

 

このガイドラインはすべてを網羅したものではありません。疑問がある場合は、専門家に助言や指導を仰いでください。

閉じる
woman bathing with an ostomy

日焼け止めの使用

海辺でも、庭園でも、あるいはプールサイドでも、安心して過ごすにはまず、日焼け止めを塗りましょう。 日焼け止めについて知っておくべきこと
閉じる

日焼け止めについて知っておくべきこと

References

http://www.cancer.org.au/preventing-cancer/sun-protection/preventing-skin-cancer/http://www.cancer.org/research/infographicgallery/skin-cancer-prevention

日焼け止めについて知っておくべきこと

  • 広域スペクトラム表示(PA)があり、水で落ちにくく、SPF 30以上の日焼け止めを塗りましょう。SPF 30の日焼け止めで、短波長紫外線(UVB)を97%カットします。
  • 戸外に出かける20分前に塗りましょう。
  • その後は2時間おきに塗りましょう。
  • 日焼け止めはたっぷり塗りましょう。腕脚および体の前と後ろには、それぞれ小さじ1杯以上、顔、首、耳にはそれぞれ小さじ半分程度が適量です。
  • 適量の日焼け止めを塗っていないために、製品に記載されている効果の50~80%しか得られていない人が多くいます。
  • 日焼け止めを塗っても、太陽の下で長い時間を過ごさないようにしましょう。

このガイドラインは全てを網羅したものではありません。疑問がある場合は、専門家に助言や指導を仰いでください。

閉じる
man running on a bridge

帽子とサングラスを着用しましょう

帽子は、強烈な日光に曝されている部分を保護してくれます。サングラスは目だけでなく、目の周りの皮膚を保護するためにも重要です。 理想的な帽子とサングラス
閉じる

理想的な帽子とサングラス

References

http://www.cancer.org.au/preventing-cancer/sun-protection/preventing-skin-cancer/http://www.cancer.org/research/infographicgallery/skin-cancer-prevention

新しい帽子を選ぶ時に考えるべきことUVカットのサングラスの見分け方

UVカットのサングラスは、目だけでなく、目の周りのデリケートな皮膚を保護するためにも重要です。ここでは、新しいサングラスを買う前のアドバイスをご紹介します。

  • 長波長紫外線(UVA)と短波長紫外線(UVB)を99%~100%カットするサングラスが理想的です。
  • 多くの場合、サングラスのラベルにはUVカットなどと記載されています。疑問がある場合は販売店に聞いてみましょう。*
  • 濃いサングラスが必ずしも良いとは限りません。紫外線からの保護効果は、レンズに練り込まれたり塗布されたりした目に見えない化学物質によるもので、レンズの色や濃さによるものではないためです。
  • サングラスは日中、戸外でかけましょう。
  • サングラスは大人と同様に子どもにとっても重要です。
  •  国によって基準が異なる場合がありますので、購入する前に現地での推奨事項を確認する必要があります。

 

*このガイドラインは全てを網羅したものではありません。疑問がある場合は、専門家に助言や指導を仰いでください。

閉じる

免責事項

以上は、よくある質問にお答えするための一般的なガイドラインです。受診されている医療従事者から特定の指示がある場合は、必ずその指示に従ってください。

閉じる

サンプル製品

ありがとうございます!

この度はサンプルをお申し込みいただき、ありがとうございます。

PC版を表示