漏れを防ぎ、皮膚を健康な状態に保つには、ご自身の体形的特徴に合った製品を使用することと、正しい手順でストーマケアを行うことが重要です。
「貼付→取り外し→観察」を正しく実践することで、ストーマ装具の性能が最大限に発揮されます。排泄物などの皮膚刺激からストーマ周囲の皮膚をより確実に守るためには、正しい手順で貼付することが重要です。
皮膚と面板(皮膚保護剤)の状態を観察することで、正しいケアが行えているかがわかります。 まずは注意すべき症状について知っておきましょう。
皮膚保護剤が溶解しているか、また便や尿などの排泄物が付着しているかを確認しましょう。次に、(必要であれば鏡を使って)ストーマ周囲の皮膚の状態を調べ、発赤や肌荒れがないか確認します。皮膚トラブルや皮膚保護剤の過度の溶解がある場合、装具を適切に装着できていなかったり、より頻繁な装具交換が必要だという可能性もあります。ご自身の体形的特徴に最適なストーマ製品を使用しているか、「ボディチェック」で確認してみましょう。
ストーマ周囲の皮膚が健康な場合、お腹の他の部分の皮膚と同じように見えます。
炎症とアレルギー
アレルギー反応が起きた場合、皮膚保護剤と接触した部分が炎症を起こし、変色します。刺すような痛みや、かゆみ、熱感を伴う場合もあります。
皮膚の炎症は、ストーマを持つ方によく見られるトラブルです。お腹の他の部分の皮膚と比べて、ストーマ周囲の皮膚の外観や色調に何らかの変化が認められる場合は、皮膚の炎症が生じている可能性があります。
下の4つのイラストは、軽度の皮膚炎症を表しています。軽度の皮膚炎症は、適切な交換手順とご自身に合ったストーマ製品を使用することで改善する場合もあります。最適なストーマ製品を使用するために、定期的に「ボディチェック」でご自身の状態を確認することをおすすめします。軽度の皮膚炎症には、アクセサリー製品の使用も有効かもしれません。「ストーマケアお悩み別ガイド」をご参照ください。
下の4つイラストは、重度の皮膚炎症を表しています。ストーマ周囲の皮膚が暗青色から紫色に変色したり、ジュクジュクや出血、熱感、かゆみが現れます。重度の皮膚炎症がある場合は、医療機関を受診してください。
ポイント
継続的にストーマの写真を撮ることで、皮膚炎症が改善しているかどうかを確認しやすくなります。医療機関受診の際にも、こうした写真は診断の参考になります。
上記の対処法を2週間以上試しても皮膚の状態が改善しなかった場合は、必ず医療機関を受診してください。
「相談する人がいない」「同じ立場の(ストーマを持っている)人の話は伝わりやすい」と思われていませんか?コロプラストが行っているオストメイト対象の調査では、このようなコメントを多数いただいております。
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