一般的に、ストーマをお持ちの方は、医師や皮膚・排泄ケア認定看護師から制限するよう指示がない限り、好きなものを食べたり飲んだりしてかまいません。ただし、手術前でも消化しやすい食品とそうでない食品があるように、手術直後は、体からのサインに注意するのがよいでしょう。
手術直後
最新の研究では、手術後に普通食に戻るのが早いほど、腸の機能が早期に回復するということです。常に、よく噛むことをこころがけましょう。
術後2~4週間
- 体はまだ回復中です。柔らかく消化しやすい食品を食べると、体は回復しやすくなります。
- 多少むくみを感じるかもしれません。そんなときは、まずは少ない量で食事の回数を増やしてみましょう。
- はじめは、ごく薄味の食べ物がよいでしょう。
- よく噛むことがとても大切です。
術後4~6週間
- 術後4~6週間で、食欲が減退することがよくあります。
- プロテインや栄養飲料で食事を補う必要がある場合もあります。プロテインや栄養飲料は薬局で購入できますが、一から手作りするのもいいでしょう。
食べられないもの
特定の食品を制限する必要はありませんが、食品によってストーマからの排泄物の状態が異なりますので、初めての食品がある場合は、まず少量を摂ってみましょう。問題を感じなければ、量を増やのも良いでしょう。怖がらずに色々な食品を試しましょう。
ただし、体からのサインに注意しましょう。チューインガムのようにガスが増える食品は、体に合わないというわけではありませんが、摂る量を減らすとよいでしょう。少しためすだけで、自分に合ったバランスのよい食事がわかるようになります。特に繊維を多く含む食品の中には、消化されない分が腸を閉塞させ、フードブロッケージの原因になるものがあります。
果物や野菜
について1日5皿分以上の野菜・果物の摂取も可能です。皮が固い果物や野菜もあるので、トラブルを防ぐには皮をむくとよいでしょう。特に、ジャガイモやリンゴの皮はむくようにしてください。これまでとは違う方法で果物や野菜を調理することも必要です。スープに野菜を入れてみたり、フルーツスムージーもためしてみましょう。
野菜に火を通して柔らかくしたり、根菜をすり潰すのもよいでしょう。
アクシデントが発生したら
一度不快な思いをした食品でも、再度挑戦しても良いかもしれません。何度も問題が生じた場合は、その食品を控えることを考えましょう。
食品の効果は人それぞれですので、他の方に効果的でも、ご自分には合わない可能性もあります。