デンマーク首相が来日
デンマークのビジネスを日本に紹介するため、またデンマークと日本の政治的関係及び貿易関係を強化するため、ヘレ・トーニング=シュミットデンマーク首相とデンマークを代表する企業のCEOが来日し、日本の政治家や政府高官と会見を開き、成長と医療分野への参入に関する話し合いを持ちました。
数年のうちに医療医薬技術は、デンマークにとって最大の輸出産業となることが期待されてます。日本の人口の4割は65歳以上と言われ、近年、世界のどの国よりも高齢化が進んでいます。「これにより、日本の医療医薬業界は圧迫を受けています。これが日本が私たちにとって重要なマーケットである理由です。」とラース・ラスムッセンCEOはデンマークの Børsen紙のインタビューで語っています。
日本のコロプラスト現地法人の代表取締役社長であるステファン・リンデ・ヤコブセンは、3日間の首相滞在中に行われたほとんどのイベントに参加しました。その時の感想を聞いてみました。
今回の首相来日はコロプラストにとってどんな利点があったのでしょうか?
「デンマークからトップレベルの人たちが来日すれば、日本も同じレベルの人たちで対応しなければなりません。この機会に、企業にとって普段は会うことが難しいトップレベルの人たちと会い対話をすることができました。今回の首相来日は、コンシューマーの現状を改善することができ、私たちのビジネスをサポートするトピックスを提示できる絶好のチャンスだったのです。」
そのトピックスとは?
「経済は上向きで、診療報酬システムはうまく機能しています。ですから問題はなさそうに見えます。しかし、私たちが注目したいのは、脊髄損傷の方々が置かれている現状を変えることです。彼らはコーティングされてない間欠カテーテルを使用し、それをまた再利用しています。」
どうやったら変えることができますか?
「今回、二人の泌尿器科医と、(社)全国脊髄損傷者連合会の副理事にデンマーク大使館で行われたレセプションに参加してもらい、政策決定者と会っていただきました。これにより日本の現状を強く印象付けることができました。これからが関係構築の始まりです。」
今までにもこのような関係を築いてきたのですか?
「過去12~18ヶ月の間、長期的にみてコンシューマーの利益となり、生活の質(QOL)を向上させるための活動をしてきました。複数の違った医療業界関連の協会に属し、これら会員と共同で政策決定者と対話をしてきました。これにより、今までより迅速に医療機器に関する承認を得ることができるようになりました。これからも個人的な健康上のニーズを持つ人々の生活をより快適にするためのソリューションを探っていきます。」